国内事業
Domestic Business
- 入社後、技術部に配属。LPGの安定供給には欠かせない部署で、LPGの品質管理、
LPG事業者の保安確保のほか、国内の流通網の中心にある輸送基地を管理している。
技術部における主な業務は3つです。1つ目は、国内LPG貯蔵基地の設備維持・管理を行う工務管理業務。基地の全設備のメンテナンスや改修工事の計画策定・実行指示を、「高圧ガス保安法」等に基づいて行います。2つ目は保安管理業務で、法令遵守の観点から当社の各LPG基地・販売所にはもちろん、特約店に対しても、対応・改善方法の指導や提案を行っています。3つ目は輸入したLPGの品質管理業務。
日本は海外よりも厳しいLPG入出荷規格を設けている為、輸入の水際で規格外であることが判明する場合があります。その際には複数基地の在庫量から希釈可能量を算出して、確実に品質を保証できるラインを技術部が提示。その提示条件下でコスト増を極小化できる策が何かという解を、社内各部署と連携して導き出し、対処しています。
LPGの元売り事業者でありながら、輸入から消費(または消費者)までの工務管理や保安管理を内製化しているのは当社ならではの強みの1つであると感じています。
私は主に工務管理と保安管理を担当しておりますが、基地の改修工事や保安監査の際には必ず現場に足を運び、担当者や工事会社と打ち合わせをします。ここで心掛けていることは正しく現状を把握すること。各基地・充填所の状況などを担当者にヒアリングすると共に、自分の目で確かめる。その上で仕様書を作成して工事会社をはじめ関係者との打ち合わせに臨みます。代替案も準備しながら、適切な内容・費用の工事を実現することが我々に課されたミッションだと思い、日々取り組んでいます。
また、業界を牽引する立場として、関係者に方針の進言や折衝を行うことも。時代に合わせたLPG設備の改修や保安の確保を最適化し、他社にないノウハウとリソースを活かして、より安全・安心な現場環境を作り、その先にあるLPGの安定供給で国民生活を支えられていること、そこに携われていることに誇りを感じています。
工務・保安・品質における技術的な知見の多くが技術部に集約されるため、社内のあらゆる部署から基地や保安に関する質問が寄せられます。中には緊急対応を要する相談もありますが、自身の知見を必要とされていることを感じられる瞬間でもあり、やりがいに思っています。
そのため、私は現在、技術面でのスペシャリストを目指しているのですが、LPGの国内特約店営業を経験することも自身のキャリアにおいて重要だと捉えています。営業領域においても、工務・保安・品質の管理は密接に関連しますので、技術面の知識や経験のある私が営業窓口になることで、お客様に大きな付加価値を与えられると考えています。次のステップでは、身につけた専門性を販売業務、燃転活動、カーボンニュートラルLPG販売など新しい領域でも活かしてみたいですね。